褒美と勇気づけの違い
「今日はお留守番しててね。そうしたらお土産を買ってきてあげるから」 これは、<賄賂>です。 「今日はお留守番をしていてくれてありがとう、これはおみやげよ」 これは、<褒美>です。 賄賂や褒美でこどもに頼みごとをしていると、そのうちに賄賂や褒美がないと適切な行動をしなくなります。 ではそれらなしにこどもにお留守番を頼む時はどう頼めばいいでしょうか? 褒美の代わりにできることは、<勇気づけ>です。 どうやって勇気づけるの? 答え。 こどもを、こどもではなく「友人」扱いすることです。 友人に何か頼むときに、交換条件のような頼み方をしますか? 友人が悩んでいる時や失敗した時、その結果を責めますか?「よくやってたのにね。残念やね。」とプロセスや、その時の相手の感情に注目しませんか? できることや、できたことに注目できるはずです。 ただ! 「大丈夫」「頑張れ!」と<励ます>ことは勇気づけではありません。 激励をされたこどもは、「じゃあ今回のわたしはダメだったんだ…」と批判されているように感じます。 心って複雑ですね。言葉って難しいですね。。。 相手が、悲しんでいる時に励ましてはいけないのであれば、じゃあ一緒に悲しもうか… といきたいところですが、これもちょっと待った! 同じように悲しむことはただの<同情>です。 励ますでもなく、同情するでもなく、相手の気持ちを汲むのです。(共感) 「悲しいんだね、悔しいんだね」 というように。 汲む文化の根づいている、私たち日本人にとって、できないことではなさそうじゃないですか??? くれぐれも親の価値観をこどもに押しつけないように。こどもを尊敬し見守る。そうすればこどもは、親を尊敬し信頼するようになります。 よい親子関係への一歩へ向かって。